初めての高熱!診断結果は「手足口病」。
我が家の9ヶ月の赤ちゃん、トコちゃんは、これまで体調を崩したことのない健康優良児。そんな様子に油断していたところ、8月6日の朝、いつものように顔面ダイブで私を起こしたトコちゃんの全身が、尋常じゃない熱さでカンカン。慌てて病院に連れて行くと、今回の「手足口病」が発覚しました。ニュースで流行っているとは聞いていたけど、我が子が伝染病にかかるなんて思っても見なかった私は、始めての赤ちゃんの看病&初めての伝染病に戸惑いっぱなし。
今回は、お子さんが流行りの「手足口病」にかかってしまった方のために、私の経験した看病の様子、家に備えておいた方が良いもの。大人の二次感染対策や、使ってよかったサービスなどをご紹介します!
夏に流行する「手足口病」って何?
「手足口病」は、「ヘルパンギーナ」「プール熱(咽頭結膜熱)」とともに、三大夏風邪の一つとされています。
引用:https://www.sawai.co.jp/kenko-suishinka/theme/201808.html
手足口病とは、そのインパクト大の名のとおり、手のひら、足の裏、口の中に痛みをともなう発疹が現れる夏風邪です。発疹は米粒大でやや盛り上がっており、水疱化するものもあります。また、かかった場合、3割程度は発熱をともないます。
手足口病にかかるのは乳幼児が多く、子どもを持つ親には知られた病気です。しかし、子どもだけがかかるのでなく、大人でもかかるので注意が必要です。
手足口病は基本的には飛沫感染ですから、かかった人の唾液などが口の中に入らなければ感染を防ぐことができます。全ての風邪予防にいえることですが、やはり手洗い、うがいは念入りに行ってください。
引用:https://www.sawai.co.jp/kenko-suishinka/theme/201808.html
また、お子さんがかかった場合、看病する大人は要注意。必ずマスク着用で接し、いつも以上に手洗い、うがいをきっちりと行なってください。また、ウイルスは便中にも出ます。便から感染する糞口感染は少ないですが、オムツ替えのあとは、いつもより念入りに手洗いをするようにしてください。
「手足口病」は、乳幼児が借りやすい感染症。症状は、全身の発疹と高熱が多いようです。保育園で流行したりすることが多いようで、今年も流行がニュースになっていました。
我が家のとこちゃんは高熱と全身の発疹が症状として出ました。発疹は、口の中にもでき、痛みで食欲が落ちたり水分が取れず脱水症状を起こすこともあるそうです。
「手足口病」は、水分補給に気をつける以外には重篤な症状は起きないのでしょうか?
手足口病は、抗ウイルス薬はないため、かかった場合は、熱を下げたり、発疹の痛みを抑えたりする解熱鎮痛剤による対症療法が中心となります。多くの場合は、一週間程度で治っていきます。 ところが、なかには「髄膜炎」「小脳失調症」「脳炎」といった中枢神経系の合併症や、「心筋炎」「神経原性肺水腫」「急性弛緩性麻痺」などを引き起こすケースもあります。高熱が続いたり、頭痛、嘔吐などの症状が見られたりした際は、すぐに医療機関を受診してください。
引用:https://www.sawai.co.jp/kenko-suishinka/theme/201808.html
こちらのサイトによると、ウイルスそのものではなく、高熱が続くことで合併症を引き起こすこともあると言います。お子さんに熱が出た場合は、高熱が長引かないように注意して見ていることが大切ですね。ちなみに我が家のトコちゃんは、最高で40度まで熱を上げ、解熱剤も使いながら丸一日で平熱の36.5度まで熱を下げました。
感染の経緯をまとめてみました。
金曜日 | 帰省先の近所の児童館へ。他の赤ちゃんと触れ合ったり、 ちょっとした隙におもちゃを舐める様子あり。 |
土曜日 | 足首にカサカサした発信。 乳児湿疹持ちのため、特に気にせず処方薬を塗った。 |
月曜日 | 深夜にいつもよりいびきが大きいことに気づく。 呼吸が荒いのか?と思いつつ様子見。 |
火曜日 | 朝方に高熱に気づく。様子は普通だが呼吸がだいぶ荒い。 仕事があったので、テムさんに早退してもらい病院へ。 熱は40度まで上昇。手足口病の診断。 ヨーグルトを食べ、夕方と寝る前に処方薬の解熱剤を飲ませる。 飲んだ時は落ち着いているが、深夜から朝方まで高熱が続き、 1時間おきに飛び起きて大泣き。眠るまで抱っこを繰り返す。 |
水曜日 | 朝に熱を測ると37.4度に。トコちゃんの平熱よりは 高めだがだいぶ落ち着く。しかし、今度は口の中の 水疱を痛がり母乳が飲めず大泣き。ヨーグルト、ミルク、 お茶をだましだまし取らせて、夜にはだいぶ回復。授乳が可能に。 |
木曜日 | 平熱の36.5度台に。通常の元気な様子に戻る一方、 口周りと足首だけだった水疱が一気に全身に広がる。 痛みや痒みはなさそうな様子だが痛々しい姿。 |
金曜日 | 水疱ががかさぶたになり落ち着く。トコちゃんの発疹から6日、発熱から4日。家族に二次感染もなく、無事に完治。 |
児童館で感染?四日後の夜に発熱。
出不精の私は普段人が多い場所に連れていかないのですが、この日は帰省中でいつもと違う場所へお出かけ。母と一緒に近所の児童館へ連れて行きました。広くて新しい児童館のため、数十人単位の子供が遊びに来ており、中には同じ月齢の赤ちゃんも。トコちゃんは、赤ちゃんが珍しいのか近づいて行ったり、ふとした隙におもちゃを舐めており、こうした行動から感染したのではと思いました。その児童館では赤ちゃんが舐めたおもちゃは回収箱に入れて消毒してもらう決まりなのですが、もちろん全員がそうするとは限りません。もっとしっかり注意しなければいけなかったと反省・・・。
発熱時の様子は高熱ハイ。次第にグッタリ。
我が家の場合は、普段から乳児湿疹が出ていたため足の発疹では気づけず、発熱での発覚でした。朝方、高熱に、ヒューヒューと苦しそうに呼吸しながらも、布団の上でバッタンバッタン。猫のパッタイを追いかけていたトコちゃん。元気なので食欲はあるかとご飯を出すものの拒否。汗を拭いて着替えさせると、次第にグッタリ。いつもは大泣きするベビーサークルに入れても、ぐんにゃりと柵にもたれかかっていました。すぐに受診すべきか迷ったものの、タクシーがつかまらず、午前中の暑さの中高熱のトコちゃんを連れ出すことに躊躇。早退して来たテムさんにバトンタッチして午後の涼しい時間に連れて行ってもらうことにしました。
熱が下がっても口が痛い!母乳が飲めず大泣き。
通院したその日、一晩熱に苦しんだトコちゃん。翌朝は体温も安定したものの、今度は口の中の水疱が痛むらしく、よだれを垂れ流した状態に。大好きな母乳を飲もうを私の服を引っ張っておっぱいを探すのですが、乳首を吸う動きが痛いらしく、口に含むのを躊躇して大泣き。抱っこして絵本を読んだり、お茶で口を拭いて湿らせたりして気を紛らわせてあげました。また、解熱用に処方されたシロップは痛み止めにも使われる成分。口を痛がり続けて水分を取らないので、主治医に確認してから痛み止めがわりに飲ませました。夜には薬なしで痛みも引いて来たらしく、軽くごはんを食べたり授乳ができるようになりました。
手足口病の薬と看病のポイント
トコちゃんの看病のポイント
・処方薬はカロナールのシロップ。高熱時と口の痛みに投薬。
・投薬用のスポイトがなく飲ませるのに苦戦。
・唯一口にすることができた、冷たい「ベビーダノン」。
・小さめの保冷剤は看病用にストックが欲しい。
・看病の必須アイテムは、次亜塩素酸・手ピカジェル・マスク。
処方薬は解熱剤のシロップ。基本は自然治癒に任せる方針。
かかりつけの小児科で処方されたのは「カロナールのシロップ」。カロナールは、妊娠・授乳期のママにはおなじみの、赤ちゃんに影響が少ないとされている解熱・痛み止めです。先生によると「熱が出るのはウイルスが戦っている証拠。基本は自然治癒が望ましいです。38度以上の高熱が続くような場合だけ飲ませてくださいね」とのこと。トコちゃんは指示通り、38•5度の時に一度飲みました。また、主治医と電話で話し、「口の中の痛みを取る用途」でも一度飲ませました。
買っておけばよかったと後悔したもの。
実は、解熱剤を処方されるにあたって「座薬とシロップ」好きな方を選べたというテムさん。座薬を入れることにハードルを感じ、「シロップ」を選んで来ました。しかし、まだ9ヶ月のトコちゃん、いくら甘い味付けでも、今まで口に入れたことのない人工的な味に驚き大泣き。一滴舐めて以降口を頑なに閉じるトコちゃんと、口をこじ開けてシロップを飲ませたい大人との戦いは壮絶でした。そんな時に買っておけばと思ったのが、赤ちゃん用の投薬スポイト。今回は大人二人掛かりで乗り切ったものの、次回投薬しなければいけない時のために買っておくことにしました。
看病に大活躍してくれたもの。
逆に、買っていてよかった!と思ったのが、「ベビーダノン」。45gが4個入りのパックで220円前後と、少々お高いのですが、赤ちゃんの食欲がない時にはとても便利。トコちゃんは、高熱で朦朧としている時も、口が痛くて食感のあるものが食べられなかった時も、冷蔵庫で冷やしたベビーダノンだけは口に運ぶと「あーん」してくれました。
また、熱が下がる前は寝苦しくて大泣きしていたトコちゃん。お弁当用の小さめの保冷剤をタオルで巻いて、太ももの下にしいてあげると少し楽になったようでした。二次感染を防ぐためにも看病で使ったら破棄してしまう保冷剤。お菓子屋さんなどで買い物の際にもらうものを取っておけばよかったと後悔。子供の発熱時のためにストックしておくべきと強く感じました。
大人の二次感染対策グッズはこれ!
また、大人の二次感染を防ぐために便利だったのが次亜塩素酸・手ピカジェルプラス・マスクの「二次感染予防三種の神器」!アルコールに強いと言われている、手足口病のウイルス。床に垂れたよだれは次亜塩素酸で消毒。手洗いがこまめにできない時は、広範囲のウイルスに効く「手ピカジェルプラス」でサッと消毒。トコちゃんのくしゃみやよだれがかかりやすい顔は、二重のマスクでガードしました。
まあ、トコちゃんの感染がわかってからの対策だから、どこまで有効かはわからないけどね・・・。
手足口病は大人の方が重篤化するんだって。家族全員倒れたら大変だし、やらないよりはやったほうがいいよ!
親の不安を和らげてくれた電話相談サービス。
「♯8000」で深夜でも相談。「こども医療電話相談事業」って?
今回、生まれて初めて病気にかかったトコちゃん。病院では、「夏風邪の一種でよくあること」と心配しすぎないように言われましたが、やはり看病しているうちにいろいろな不安が募りました。特に、深夜。高熱が下がらず、ヒューヒュー喉を鳴らしながら、苦しくてものすごい泣き方をするトコちゃんを見ていると、「緊急外来に行くべきか」「専門家にアドバイスをもらいたい!」と迷う場面が何度もありました。
そんな時、区の子育て教室でもらっていたパンフレットを思い出し、記載されていたのがこちら、「こども医療電話相談事業」。
・保護者の方が、休日・夜間のこどもの症状にどのように対応したら良いのか、病院を受信した方がよいのかなど、判断に迷った時に、小児科医師・看護師に電話で相談できるものです。
・この事業は全国同一の短縮番号♯8000をプッシュすることにより、お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科医・看護師からお子さんの症状に応じた適切な対処の仕方や受信する病院等のアドバイスを受けられます。
引用:https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html
症状が重かった二日間、私が「♯8000」に電話したのは合計2回。
真夜中でも良いのかな?ちょっとした疑問でもいいのかな?不安に思いながらかけてみると、優しい声の女性が丁寧に質問に答えてくれました。
「熱で泣きやまない時はどうするべき?」という質問には、「太い血管がある太ももの下にタオルで包んだ保冷剤を当てて見てください。効率的に体が冷やせて寝苦しさが減るかも」。
「口の中が痛くて寝ない時はどうするべき?」という質問には「水分を取ったあとであれば、痛みではなくて気持ちの問題かも。うちわで扇いだり夜風を当てて気分転換させてあげてください」。と、丁寧に話を聞いて、その時できることを教えてくれるので助かりました。
まだ喋れない赤ちゃんが苦しんでいると、慌てて救急車を読んでしまう人の気持ちもとてもわかった今回の看病。親の不安を和らげてくれる「♯8000」は、ぜひ多くのママ、パパに知っておいて欲しいサービスです。
「手足口病」は何度もかかる病気!細菌対策を徹底しよう!
今回感染して知ったのは、「手足口病」は一度かかっても何度もかかる恐れがある病気だということ。他の感染症予防はもちろん、辛い高熱や口の中の発疹が痛い「手足口病」に対して、今後もしっかりと予防をしていく必要を感じました。
また、1度かかって免疫ができても、何度もかかる場合もあります。それは、ひとくちに手足口病といっても、ウイルスがいくつもあるからです。
引用:https://www.sawai.co.jp/kenko-suishinka/theme/201808.html
メインは「コクサッキーウイルスCA6・A16」「エンテロウイルス71」で、まれに「コクサッキーウイルスA10」によるものもあります。あるウイルスにかかれば、そのウイルスに対する免疫はできますが、他のウイルスに感染すると、また発症してしまいます。
インフルエンザウイルスに、A型、B型など複数のタイプがあるのと同じです。そのため、かかったことのないウイルスと接触すると、何度も発症することになるのです。
とはいえ、免疫力が弱く、目を話すとなんでもナメナメしてしまう乳児の感染症対策は難しい部分もありますが、外から帰ったら除菌シートで手を拭いてあげるだけでも多少は予防になるはず。と信じて続けてあげたいと思います。
お子さんが手足口病にかかった時、「どんな風に看病をすれば良いのかわからない!」「初めての看病で心細い」と感じている方に、今回の記事が少しでも役に立てれば幸いです!
病気になって一番不安なのはお子さんのはず。二次感染に気をつけながら、目一杯そばにいて励ましてあげてくださいね!お大事に。
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