入院前に用意しておきたい「陣痛バッグ」とは?
予定日が近づくと、パジャマや着替えなどを入れた入院バッグを準備し始める人も多いのではないでしょうか?しかし、いつくるかわからない陣痛に備える「陣痛グッズ」は、あまり知られていないような気がします。
「陣痛バッグ」とは、その名の通り、陣痛という修羅場を生き抜く“出陣アイテム”を詰め込んだバッグのこと。なぜこれらを出産バッグと別にするべきか。
それは陣痛時のパニックで、付き添いの人が持ち忘れたり、入院バッグから取り出せないと困るから!
陣痛の時だけに必要なものを「陣痛バッグ」にまとめて家族と共有しておいてこそ、用意したアイテムをここぞというシーンで活用させることができるというわけです。
今回は、私、だっこが出産時に準備した陣痛バッグについてあれこれ思い出しながら書いていきたいと思いますので、出産を控えたマタママさんは参考にしてみてくださいね!
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「陣痛バッグ」の基本系とは?
陣痛〜入院の流れが一般的な出産時。つまり、陣痛が来た時は入院する時という心構えが必要です。まずは、入院書類や母子手帳などの入院に必要な書類を含め、どんな人も「陣痛バッグ」に入れるであろう基本系のアイテムをおさらいしてみましょう。
ただし、実際に陣痛を経験してみて、私自身がいらないな、と思ったものもこの中にはあります。詳しくは後述しますが、それぞれ自分の出産プランに合わせていらないものを除外し、より身軽に持ち出せる「陣痛バッグ」作りもアリですよ!
✔️陣痛バッグの基本系7アイテム
・入院書類(診察券、保険証、母子手帳を含む)
・タオル
・飲み物、軽食
・充電ケーブル
・汗拭きシート、冷えピタ、うちわなどのクールダウングッズ
・テニスボールなどのいきみ逃しグッズ
・好きな音楽や携帯ディフューザー、マッサージ機などのリラックスアイテム
あってよかった!お役立ちグッズ
ペットボトルストロー
雑誌や情報サイトでも散々準備せよと言われているのでもうお馴染みかもしれませんが、本当にあった方がいいですこれ。ペットボトルに取り付けておいて、陣痛室では枕元に置き、手を伸ばしてすぐに飲める位置に。分娩台では、夫・テムさんに「水!」と伝えてストローを口に入れてもらいました。片手で開け閉めできるキャップ付きがおすすめですよ!
大人用紙おむつ
用意しておくと便利と聞き及んでいた紙おむつ。私の産院では、本来産褥パットを下着に当てて陣痛に備えるのですが、破水からの入院のためをあらかじめ紙おむつを履いた状態で陣痛に挑みました。結果、パットよりも吸水力が信頼できる紙おむつは、取り替えの必要がなく、陣痛が強くなる前のトイレや内診が楽だったように感じます。
使い捨てカイロ
陣痛の初期段階で腰の痛みを和らげてくれたのが使い捨てカイロ。分娩着に着替えた段階で腰の外側に貼り付けておきました。ただし、産院よっては分娩着の下には何も着ないということもあると思うので、低温火傷には注意してくださいね。最近は、熱くなりすぎない柔らかい暖かさのカイロも売っていますよ。
用意したけど使わなかったグッズ
使いどころを逃した「リラックスグッズ」
分娩中に聞くための音楽をスマホに入れていましたが、いきなり5分感覚の陣痛が来たためはっきり言って流しておく余裕はありませんでした。もし流していたとしても、頭の中で「北斗の拳」のテーマがガンガン響いていたのでどちらにせよ記憶には残っていないと思います。ただし、本陣痛に入る前ならば多少の慰めになったかもしれませんが。
存在すら忘れていた、「うちわ」
付き添いの人がいる場合、うちわを使ってもらうと良いと聞き用意しました。しかし、私の場合、テムさんはいきみ逃し要因として一瞬も手を空けないで欲しかったので、結局使いませんでした。というか、存在自体忘れていました。
いきみ逃しの「テニスボール」
これは、バックの中ではなく、産院にあると聞いて陣痛室に用意してもらっていました。しかし、いざ陣痛が来てみると「ボールで抑えるより直接手だ!」という結論に。先述した通り、テムさんが握り拳をお尻に突き立ててくれていました。実際に自分で用意する人も多いテニスボールですが、もしも立会いや付き添い出産の場合は旦那様の手で押してもらうことを強くお勧めします(理由は後述)!
最強のいきみ逃しアイテムは「手」だった話。
「陣痛バッグ」には、いきみ逃しに役立つグッズを入れておきたい方も多いですよね。私も、自分でこそ用意しませんでしたが、産院にテニスボールがあるかどうか事前に確認し、当日は陣痛室に用意しておいてもらいました。
しかし、本来軽い陣痛から徐々に重くなり、痛みの感覚が短くなるというはずが、いきなり5分間隔の陣痛がドーン。テムさんがタクシーで駆けつけるまで、担当の助産師さんがつきっきりでスクールゲートを抑えていてくれました。
これが絶妙な力加減。助産師さんは、親指で抑えていてくれたのですが、ピンポイントで強く抑えれらるためとても楽になりました。
「これはテニスボールより良さそうだぞ」と感じていた私は、テムさんにバトンタッチしてからも引き続き手で抑えてもらうことに。ただし、どう抑えれば良いかわからなかったテムさんは、握りこぶしで力の限り封じてくれていました。
その時すでに陣痛は2分間隔。「1秒でも拳を放ったらゲートが飛んで行ってしまう!」という恐怖と痛みにかられた私は、体制を変える時も拳を離さないでくれと頼みこんでいました。
テムさんは力強く頷き、私の動きに合わせて拳をしっかり押し込んでくれていました。一生懸命拳を押し当て続けたため、腕がガクガク痙攣し、拳、そしてお尻へと伝わってきたその振動をよく覚えています。
後日、筋肉痛になりました。
助産師さんの親指にしろ、夫の拳にしろ、もしもテニスボールを使っていたらここまでピンポイント、かつダイレクトに力をかけるのは難しかったかと思います。
また、押しながら励ましてくれた助産師さんやテムさんのおかげで、苦しい陣痛の間、肉体的にも精神的にもとても救われたと思います。
私は、初産を控えた友人には、立会いがいない場合、担当の助産師さんに「手でいきみ逃しをしてほしい」とあらかじめお願いしておくこと。立会いの場合は旦那さんに「遠慮なく抑えてほしい」とお願いし、あらかじめ練習しておくことをおすすめしています。
皆さんも、テニスボールやいきみ逃しグッズを揃える前に、ぜひこうした方法を検討してみてくださいね。
これもあればよかった!用意しておきたかったグッズ
飲み物のおかわり
500mlのスポーツドリンクを一本用意していましたが、途中で飲みきり水分不足に。陣痛に耐えながら助産師さんにお願いし、病院のお茶を組んできてもらってなんとか乗り切りました。陣痛や分娩は、痛みに耐えて汗をかくため、たくさん水が欲しくなります。ペットボトルは2、3本は用意しておくと安心ですよ!
嘔吐袋
いきなりの強力陣痛で吐き気を催した私。急いでナースコールを押して助産師さんにボウルを持ってきてもらいましたが、その後も2、3度吐き気に襲われました。これから出産に挑む人は、一人の時に突然吐き気が来ても自分で対応できるよう、嘔吐袋を準備しておくと安心です。
冷たい手ぬぐい
強力な陣痛で頭痛がひどかった私。頭を冷やす冷たい手ぬぐいが欲しくなりました。また、手ぬぐいは握ったり引っ張ったりしても破れない丈夫な素材なので、陣痛の痛みに耐えるために握っていられたら楽だったかもしれません。
過呼吸対策の酸素缶
分娩をスムーズに進めると言われている「ソフロロジー方」をマスターして挑んだ出産。おかげで医師から褒められるほどのスピード安産だったのですが、実はいっとき、呼吸のリズムが狂って分娩台の上で過呼吸になっていました。手が痺れて目の前もブラックアウトしそうになり、テムさんに「手が、手が・・・」と訴えるも伝わらず・・・。「ああ、酸素持ってくればよかった」と思いました。その後呼吸は持ち直しますが、あの時本当に死ぬかと思ったことは忘れません。
陣痛を経験して思ったこと
普通分娩を予定している人は、初めての陣痛体験に備えてできる限りの準備をするものですよね。私もそうでした。
でも、実際に陣痛が来てしまえば、予想以上の自体にパニックになったり苦しんだり・・・。自分で想像していたようにスムーズに行くことは少ないのではないでしょうか。
だからこそ、「備えあれば憂いなし」。十分な準備とイメージトレーニングが役に立つと思うんです。
モノの準備はもちろん、立ち会う旦那さんや家族とどのように出産したいかのすり合わせ、呼吸やいきみ逃しの体勢もイメージしておくと、より事前の準備が本番に活かせるハズです。
ぜひ、万全の体制で出産に挑んでくださいね!
安産になりますように!!
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