2018年、里帰りをせず夫婦二人で出産。周りに頼れる人もなく、初めての育児に驚いたり戸惑ったり、ときにはイライラしたり落ち込んでしまったり。元気すぎる赤ちゃん、トコちゃんに翻弄されるだっこママとテムさんパパの笑ったり笑ったりの育児記録です。
よかれと思って育児アドバイス。その考えが古いんです!
こんにちは。だっこです。実家の両親とあまり気が合わず、里帰り出産をしなかった私。トコちゃんの首が完全に座った4ヶ月ごろを待って、初めて孫の顔を見せに帰省しました。
初対面の孫に大興奮の両親は、あれやこれやとトコちゃんに構ってくれ、普段家事や用事で一日中は構えない私といるよりもガゼン楽しそうなトコちゃん。にこにこ喃語でのおしゃべりが弾みます。すっかり丸くなった両親と、楽しそうなトコちゃんを見て、こんなことならもう少し早く顔を見せてあげればよかったなあ。と少しだけ後悔。
しかし、平和なまま過ごせるほど甘くはない私の実家。トコちゃんの面倒を見て“祖母魂”が湧いた母は、まもなくあれやこれやと私にアドバイスを始めました。
「泣いたらすぐに抱っこしないと。“脳がやられる”よ!」
「ずっと泣くならずっとだっこしないと。私はずっとアンタをだっこしたよ!」
「離乳食が始まったら手作りしないと。こしらえたものの方が赤ちゃんにはいいのよ」
トコちゃん可愛さにただ甘やかしたいだけの父も面倒ながら、子育て経験という自負がある実母のアドバイスはさすがに強烈。今回は、実家滞在二日目で早くもうんざりしてきた私が、母の育児アドバイス改め“育児しゃしゃり”をどう黙らせたかのお話です。
「NHK」が有効な父。〇〇で黙り込んだ母。
例えば父は昔からNHK信者で、「NHKで言ってたよ」と言えば大概の話は納得します。若かりし頃私はそれを利用し、ゴロゴロしてないで外で運動をしろなどと言ってくる父に「NHKで運動のしすぎは死ぬって言ってた」などとほらを吹いて黙らせていました(NHKさんごめんなさい)。
そんな父が、「トコちゃんが泣いてかわいそう」と言えば、「泣いても精神の発達に影響はないってNHKで言ってた」と一言。本当は小児科の先生に言われたことなのですが、相変わらずこれで静かになる父。楽チンです。
ところが母はさらにツワモノ。ただでさえお祖母ちゃんというものは、娘や息子の育児を見て「経験者として」なにか言いたくなるもののよう。
それにくわえ、自分のしてきたことが正しいと信じている頑固な性格ゆえ、人の意見を受け入れない我がオカン。「泣かせるな」問題でも、“脳がやられる”なんてパワーワードを使って、父より強めに食い下がってきます。
そもそも私だって、好きでトコちゃんを泣かせているわけじゃあない。何か手が離せないことがあったり、疲れすぎて体がすぐに動かないことがほとんどです。まして甘えを覚え始めた4ヶ月のトコちゃん、抱っこしていない限り泣き続けることもたびたび。疲れ果てて「ちょっともう泣いてもいいや」ってことだってあります。
そんなときに「泣かせると“脳がやられる”」発言。根拠がないワリにパンチのあるこのワードで、がぜんもやもやが込み上げてくる私。でも、そんなときこそグッとこらえ、ケンカ腰にならないように自分の考えを伝えつつ、こっそりキラーワードを忍ばせます。
「泣かない赤ちゃんも、ずっと泣かせないように抱っこしているママも私は見たことがないし、“脳をやられた”症例も身近にはないよ」
「離乳食にしたって手作りにしたい人はすればいいし、ベビーフードを利用してその分赤ちゃんと過ご選択をしてもいいと思う」
「そもそもさ、お母さんはその通りにやって子育て成功したの?」
最後の一言に、ついに考え込む母。自慢じゃないけど思春期の私、そこそこ“脳をやられた”ような反抗ぶりだった自覚あり。そんなことを思い出すのか、自分の育児の至らない結果を振り返って何も言えないのだそう。ちょっと、いやだいぶ私に失礼な話ですよね。
帰省すると昔の育児の考え方に振り回されるパパママは多いと思いますが、この言葉は実母にのみ放てる禁断のキラーワード。あまりお勧めはしませんが、ありがた迷惑の“育児しゃしゃり”に困ったら、試して見てもいいかもしれません。ただし、あなたが実親の自慢の娘、息子である場合は、あんまり通用しないのでご注意を(笑)
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